【相談者:30代女性】
得意先の担当者で、既婚者である男性から好意を寄せられています。
飲みに誘われることも多く、大人の関係はまだないものの、キスを迫られることもしばしば。
はじめのうちは私も彼のペースに合わせていたのですが、彼の気持ちがエスカレートしていくのが伝わってきて不安です。
得意先の担当者のため、関係を切ることもムゲにすることもできず悩んでいます。
同じような立場の女性っているのでしょうか?

得意先とのしがらみは大きな決断なしでは回避できない。

ご質問ありがとうございます。
人間観察好きの物書き、ときわひでたかです。

営業職に就いている人は、少なからず得意先とのしがらみを感じながら仕事をしていることでしょう。
発注側と受注側には、上下関係ができあがってしまいますし、その関係を崩し発注が止まってはと、相手の言いなりになる場面も多いはずです。

その立場を利用して、取引先の女性担当に手を出す男がいるのも事実。
狙われた女性からすると、自分がそれを拒むことで会社に迷惑がかかるのではと、不本意ながらに従うことを選択してしまうこともあるはずです。

会社の売上が影響してくるため、上司に相談しても聞き流されてしまうケースもあるようです。
なぜなら、上司にとってもその得意先は生命線。
自分の評価にも関わってくるため、部下の悩みから目をそむけてしまうのです。

ここでは、得意先の既婚者男性とのしがらみに悩みを抱える営業職に就く3名の女性にインタビューしてみました。
今後の働き方を判断するための参考にご覧ください。

(1)愛人のような扱いを断てずに悩み続ける

『得意先の担当者は「担当が君だから仕事を発注してあげている」と、脅すように伝えてきます。
彼は既婚者ですが、彼の都合のいい時間に呼び出され、愛人のような扱いを受けています。
営業成績のこともあるため相手との関係を切れず、会社に相談できる相手もいないため、ズルズルとその関係を続けています。
今の会社にいる限り、この呪縛からは逃れられないと自覚しています…』(30歳/製菓営業)

得意先の担当者が立場を利用してくるタイプの男の場合、愛人として付き合うことや、大人の関係になることを迫られる場面もあるでしょう。
お酒に酔った勢いで、そういった関係を求めてくるタイプの男もいるはずです。

相手が既婚者の場合、その恋愛が発展していくこともありませんし、相手の家庭に迷惑がかかってしまうこともあるでしょう。
そうなれば、あなた自身も悪者にされてしまいます。

なかなか抜け出せない得意先担当者とのしがらみ。
その関係を維持することが、自分のなかで許容できるなら仕方のないことかもしれませんが、どうにか抜け出せる方法がないか模索する必要はあるでしょう。

(2)上司に相談しても耳を傾けてくれない

『お得意先の発注担当から、半ば強制的に付き合うことを求められています。
彼は家庭を持っているため、その関係をどうにか終わらせたくて上司に相談したのですが「その関係があるから発注をもらえているんだ」と、うやむやにされてしまいました。
正直、男の人が考えていることが恐ろしすぎて嫌になります…』(25歳/人材営業)

自分の保身に走らず部下のことを思いやってくれる上司なら、相談した結果、担当を替えるなり、自らが担当として名乗りを挙げてくれるなり、なんらかの対処をしてくれるはずです。
ただし、あくまで上司もサラリーマン。
会社にマイナスの影響が出ることを、勇断してくれないケースも多いはずです。

もちろん、自分の意思だけで担当を替わることなどできません。
上司に相談してもラチがあかず得意先のしがらみが続くようであれば、転職を視野に入れて動く必要もあるでしょう。
不本意かもしれませんが、自ら対処していく以外に方法はないのかもしれません。

(3)会社を退職することに

『大手の得意先1本に頼っている会社に勤めていたのですが、どうやら昔から得意先の担当者の言いなりになるのが風習だったようです。
担当者の指示には奴隷のように従うことで仕事をもらっていたため、女性社員がターゲットになることも何度もあったようです。
そんななか、ついに私もターゲットにされてしまいました。
上司に相談したのですが、「それは仕方のないことだから」と、取り合ってくれませんでした。
彼氏がいた私は、彼への罪悪感も積み重なり、会社を退職することにしました。
退職後もその担当者からの連絡が途絶えず、恐くなって電話番号やメールアドレスもすべて変更しました…』(28歳/保険営業)

得意先とのしがらみを自分の力で回避しようとしてもダメな場合は、会社に相談するという選択肢を選びます。
それでも改善されない場合は、会社を退職する以外に抜け出せる方法はないのかもしれません。

憧れの職に就いて働いている場合や、職場そのものは嫌いじゃない場合、退職することは不本意に感じることでしょう。
ただ、既婚者男性との強制的な関係を継続していかなければならないなら、決して精神的に恵まれているとは言えません。

友人や知人、親に相談したとしても、得意先との関係を変えるのは難しいもの。
新しい気持ちで仕事に邁進できる職場を探すように努めてみることをおすすめします。


仕事上のしがらみは、得意先相手だけに限ったものではありません。
社内でもそういった関係を迫られることはあります。
立場を利用して女性に関係を迫る男は、世の中に少なからずいるものです。

そういった関係を許容して生きることが、自分で納得できる生き方なら仕方がないかもしれませんが、相手も既婚者という立場。
トラブルに巻き込まれることだって考えられます。
一度、自分の立場を見つめ直し、あなたが本当にやりたいことに耳を傾ける機会を設けてみましょう。

●ライター/ときわひでたか(人間観察専門家)