せきじゃないですよ?【鬨】この漢字の使い方と意味って?

せきじゃないですよ?【鬨】この漢字の使い方と意味って?

(2)「鬨」の意味

初めてこの漢字を見た人もいるでしょう。
「鬨」には、下記の意味があります。

「合戦のはじめに全軍で発する叫び声」「転じて、多人数が一度にどっとあげる声」
なんとなく勘のいい人ならわかったでしょう。

鬨とは、仲間同士の士気をあげるために出す声のことを言います。
じつは鬨は、経験済みな人が多いです。

学生時代の運動会や体育祭、試合、コンクールなど、ここぞ!という場面でしています。
代表的なのが、大将が「えいえい」と二度発すると、一同が「おう」と言う。

これを三度繰り返す、これこそ「鬨」なのです。
漢字だとわかりづらいですが、意味を知れば納得できます。

(『広辞苑』より)

(3)「鬨」の使い方

一致団結して、戦に立ち向かうときの掛け声や叫び声である「鬨」。
大人になれば、あまり鬨をするシーンは少ないですが、使い方を紹介します。

「新商品発売に向けて、社員一同鬨をあげて進める」
「試合開始と同時に、鬨をあげながらボールを奪いにきた」

「鬨」ということは、あまりないです。
しかし、声をあげながらみんなで気合いを入れる状態として覚えておきましょう。

(『広辞苑より』)

(4)「鬨」の類語

「鬨」は異なる意味をもつため、意味によって類語は違います。
「みんなで声をあげる」という意味の類語には、「吶喊」が存在。

「一同がどっと声を出す」という意味の類語は、「雄叫び」が当てはまります。
それぞれの意味を見ていきましょう。

「吶喊」の意味は、「大勢がひとときにわめき叫ぶこと」
「雄叫び」の意味は、「いさましく叫ぶこと」

どのように声を発するのかで、類語も違ってきます。

(『広辞苑』より)

「えいえいおう!」という掛け声が、じつは「鬨」であった。
このことに衝撃を受けたと同時に、勉強になったのではないでしょうか。

意外と近くで、鬨の声はあがっていますよ。

(恋愛jp編集部)