これなんて読む?「往なす」あの競技でよく聞くかも!

これなんて読む?「往なす」あの競技でよく聞くかも!

(2)「往なす」の意味

「往なす」には、4つ意味があります。
「人を行かせる。帰らせる。離縁する」

「相撲で、急に体をかわして相手を泳がせる。」
「転じて、相手の攻撃・追及を軽くあしらう」

「愚弄する。悪口を言う」
全体的にあまりいい言葉ではありません。

しかし、スポーツの場面では、攻撃をかわした際、「いなした」なんて聞くことも。
テレビを見る際には、解説にも注目してみましょう。

(『広辞苑』より)

(3)「往なす」の語源

「往なす」の語源は、意味が派生したものです。
先ほど挙げましたが、「往なす」には「行かせる」や「帰らせる」という意味があります。

この意味を、漢字で表したことで誕生しました。
意味からできた言葉は、比較的覚えやすいです。

もし読み方に迷ったら、意味を思い出すといいでしょう。
(『広辞苑より』)

(4)「往なす」の方言

「往なす」は、じつは方言でもあります。
使われている地域は主に西日本であり、関西や中国地方です。

意味のひとつである「帰らせる」「行かせる」は「往なす」と言います。
そのため、「あの人はいないたよ」と耳にすれば、地方の人かなと思うでしょう。

知らずに聞けば、「いなくなったの?!」と勘違いしてしまいます。
この機会に覚えておくと勉強になるでしょう。

(『広辞苑』より)

方言でもある難読漢字「往なす」。
普段、口にする機会は少ないものの、意外と使う場面は多いですよ。

使うシーンを的確に判断し、ぜひ取り入れてはいかがでしょうか。

(恋愛jp編集部)