夏本番、海やプールに出かける人もいる中で欠かせないのが「水着」。

水着を着ることによる露出で「スタイルいいね」「ちょっと太った?」など
他人から言われたくないな、そう感じたことがある人も少なくないのでは?

そんな悩みを解消し、「誰にとっても優しい社会作り」を水着からアプローチするブランド
”Peri.(ペリドット)”を立ち上げた代表の池内さん・金さん。

「もし子どもが出来ても、ジェンダーリビールはやらない」「婚約指輪はいらないってもうパートナーに言いました!」など、
Z世代ならではの恋愛観、結婚観について聞いてみました。

なぜ今ジェンダーレス水着……?


━━ジェンダーバイアスに対する課題はまだまだたくさんありますが、なぜ水着を取り扱ったのでしょうか?
池内さん:
ジェンダーへの多様な価値観の浸透が社会で進んでいる中で、
まだまだ男性らしさ・女性らしさといったジェンダーバイアスが強く残っているアイテム。

従来の水着だと生理で水泳を諦めるシーンや、
女性=ビキニや露出度の高めなアイテムが多いというところになんとなく居心地の悪さを感じ、選択肢を増やす上でPeri.の立ち上げに至りました。

どうすれば選択肢を増やせるんだろう

━━Peri.として最も見過ごせない「コンプレックス」の具体例があれば教えてください。

池内さん:
コンプレックスは社会における縛りと言うふうに捉えたときに
今でこそはっきり言語化できるようになったけど、
実は小学校高学年のプールの授業からモヤモヤとした違和感はずっと感じていました。「痩せてるね」「スタイルいいね」とか……。

たとえば、自分の体について見てもらいたいというわけではないのに、
必ずしも褒め言葉であるとはかぎらない「痩せてるね」などといった指摘が水着を着ていると多かったり、
そもそも露出が多くて、水泳の授業で誰かと前後で平泳ぎしたりするのも嫌でした。

メディアや広告に対しても、「水着はモデルのような体型じゃないと着たらダメなの?」といった疑問や焦りもありました。

高校生の時1度、パートナーと海でデートをすることになったのですが
当時は見た目を気にして当日まで1ヶ月間1日一食という過激なダイエットをしたこともあります。

自分の表現ってもっと選択肢があってもいいはず

━━コンプレックスを克服することも大切だけど、「体を隠せる」っていう選択肢が素敵……!その発想に至ったきっかけはありますか?

金さん:
アメリカに住んでた頃もそうでしたが、
ありのままの自分を受け入れ、堂々と露出をすることがボディポジティブと認識されることが多いですが、
露出の有無を問わず、自分の体で生きることに安心感を感じることが真のボディポジティブなのではないかなと思い始めました。

色んなジェンダー観の友人が周りにいましたが、
「男性水着にはボトムスしかないけど、上半身を隠したいからTシャツを上に着る」など
男性=上半身を出すという偏ったジェンダーバイアスに違和感を感じている人もいました。

Tシャツで代用するのではなく、そもそもそんなアイテムが水着として必要だなと思ったんです。

「あの時あんなこと言ってごめんね」

いろんな価値観が大事というのを水着という形でアウトプットするお二人。
━━そんなお二人が大事にしている恋愛観や価値観をお伺いしたいです!

池内さん:私たちそれぞれにパートナーがいて、私は結婚しているのでそれぞれの意見になりますが……。
パートナーは高校の頃から8年くらい付き合った方で
シスジェンダー(生まれたときに割り当てられた性と性自認が一致している)の人。

ここ数年間で自分の価値観がアップデートされてからは”男性っぽさ”を押し付けないように気をつけるようになりました。

夫はすごく体が細いのですがこれまで「もうちょっと鍛えてよ」となんとなく日常で言ったこともありますし、
スキンケアをしていると「そこまでやるんだ」と数年前までは悪気もなく言ってしまっていたんですよ。

今になって「あの時あんなこと言ってごめんね」って素直に言えるようになったんですけど
自分の中の偏った男性像に基づいて出てきた発言なのかな、と。

彼の反応も居心地が悪そうだったのもすごく印象に残っているので謝罪したんですけど、
今後はそう言ったこともしたくないし
いずれ子どもが出来たとしても「ジェンダーリビール」(おなかの赤ちゃんの性別を家族に発表するイベント)もしたくないなと思っています。

(親の方から)自分の子どもは「男性」「女性」っていう決めつけを生まれた瞬間からしたくないし、
自分の子どもには自分でジェンダーアイデンティティを決めて欲しい。
ちょっと将来の話になりますが……!(笑)

そんな内容をパートナーと日常的にできるように工夫しています。

━━めちゃくちゃ素敵。

「婚約指輪はいらないって言いました」

池内さん:金さんはどうですか?(笑)

金さん:私は大学時代の親友がパートナーなのですが実際に付き合い始めたのは最近で。
大学時代は「私が女性らしくいないと」って強く思っていたし、
「料理作った方が好まれるんじゃないか」「デートにはドレスを着ていかないと……!」とか(笑)

Peri.の活動含めて客観的に見直したときに
自分が思うジェンダー観と実際にしている行動が違うなって気づきました。

そこから「自分を個人として見てくれる」パートナーを求める方に考え方が変わっていって
今のパートナーとは平等な関係性を築けているなと思っています。

自分を着飾らなくてもいい居心地の良さを感じたり、生理やピルの話もパートナーからしてくれている時もあります。

将来的に、婚約・結婚などを考えた時に、
「なんで男性が女性に高いお金を払ってリングをプレゼントするんだろう?」って疑問に思ってたし、
お返しとして時計を返す方もいらっしゃると思うのですがなんでなんだろうって……。

でもお互いのアグリーメントで婚約するんだから、何か買いたかったら一緒に買えばいいし
この前初めて「婚約指輪はいらないよ」って私から言いました!

そう言うところも一個一個自分たちで何が大事かを話していける恋愛は、
それはそれで楽しいなと言うふうに思っています!(笑)

めちゃくちゃ素敵すぎない……?


━━パートナーに対してうまく言えない思いや対話の重ね方はお二人の意見が参考になりそう。
自分もパートナーがいて、ちょっと違う感覚かもしれませんが割り勘で指輪買おうって思ってたんですけど、確かに男性が出してるなって。
そういう固定概念っていっぱいあるし、お互いがよかったら形にとらわれなくてもいいじゃん!っていうふうににしていきたいですね。

(うなづいてくださる二人)

素敵なお話をありがとうございました!

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(恋愛jp編集部)