出産後<記憶力>が著しく低下!?→医者「産後の女性に多い」ナゾの不調の正体とは

出産後<記憶力>が著しく低下!?→医者「産後の女性に多い」ナゾの不調の正体とは

出産後の疲労感や記憶力の低下に悩まされていませんか?

体に異変が起きていることもあるため、違和感に気づくことが大切です。

そこで今回は、「疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。

監修医

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Hさんの場合……

2人目を出産して1年が経った頃から、仕事をしているわけでもないのに夜になると疲労感で全く動けない日々が続いていました。

それから3ヶ月後に就職し、仕事をしているうちに気づいたのが、異常なまでの記憶力の低下。

教えてもらっている側から忘れてしまう。

メモを取っても、事細かく全てを書いていても思い出せないような状態でした。

そんな中、自分の無能さに嫌気がさし、鬱状態になりかけていた時に、医療機関での健康診断がありました。

『産後の女性は甲状腺の病気になる人が多い』と聞いた事があったので、なんとなく甲状腺の検査を受けることに。

すると数値がかなり悪く、すぐに治療をする必要があるとのことで、地元で有名な病院に通院することになりました。

どんな治療を受けましたか?

初診で甲状腺のレントゲンを撮り、甲状腺の腫れ具合を確認。

同日に血液検査をして、T4とTSHの数値を見ました。

正常な数値でない場合に、チラージンという薬を服用し、甲状腺機能低下症の数値を安定させています。

伝えたいことは?

疲労感や鬱っぽい、忘れっぽいなど、元気な時の自分と違う症状に気づいたら、医療機関にかかることをおすすめします。

治療を始めた今は、毎朝一錠の薬を飲めば安定した状態を保つことができます。

治療前に比べて快適な毎日を送れるようになりました。

違和感があるときは早めに専門家へ

記憶力の低下などで悩んでいたところ、甲状腺の検査で数値の異常が見つかったというHさん。

疾患に気づくきっかけは人それぞれですが、違和感を覚えたときは早めに専門家へ受診してみてくださいね。

今回は「疾患に気づいたきっかけのお話」をお届けしました。


※監修医:新見正則医院院長、新見正則
※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。
必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
(MOREDOOR編集部)

新見正則

新見正則

新見正則医院 院長

新見正則医院院長。

1985年慶應義塾大学医学部卒業。98年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。

2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。

20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。

現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。

新見正則医院では世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬「フアイア」を使用。

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新見正則の生き方論は以下の最新刊も参考にしてください。

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