貧血で体が疲れやすい、寝起きがつらいなど悩んでいませんか?
気になる症状がある場合には受診をして適切に対処することで、早期の改善につながるかもしれません。
そこで今回は、「疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。
Aさんの場合……
「極度の貧血」であることが判明しました。
昔から貧血気味で、製氷機の氷がなくなる程、ガリガリと氷を食べてしまう「氷食症」ではありました。
また、妊娠中にも貧血と診断され、注射で通院して正常値に戻したことも。
とにかく身体が怠いのでイライラしたり寝起きも悪かったり、夕飯を作る前には一休みしないとできない程、疲れやすかったです。
そんな時に約7年ぶりに健康診断を受けたところ、要受診結果が。
いつものことだと思っていたら、次第に人差し指の爪が薄く捲れて、所謂「スプーン爪」になり、缶詰のプルが開けられない程、柔らかくなって危機感を覚えて、慌てて内科へ。
先生からは「こんな低い数値は見たことがない」と言われるほど、ヘモグロビン値が一桁になっていました。
どんな治療を受けましたか?
血液検査をして数値で見てもらい、フェロミアという鉄剤を朝に1錠、夜に2錠処方されました。
よく貧血防止にレバーや小松菜がよいと言われますが、私のように酷い数値には全く効果がないらしく、鉄剤の方が早いと言われました。
そこから半年程経って、再度採血してもらうと、二桁まで回復。
フェロミアを飲み始めて一週間でぐんと効果が出て、その後は横ばいだったので驚きました。
それと同時に、あれだけ氷をガリガリ食べていたのが信じられないくらい、氷を食べなくなり……。
今はむしろお腹を壊してしまう程、体質が変わりました。
朝もすぐ起きられるようになり、何よりイライラが収まりました。
現在もフェロミアは続けていますが、徐々に量を減らしていっています。
伝えたいことは?
氷食症=貧血を疑ってください。
貧血は慣れてしまうと自覚しにくいので、疲れやすかったりイライラが多かったりする時は、検査してもらった方がよいです。
貧血は治る病気です。
違和感があるときは早めに専門家へ
皆さんも、違和感を覚えたときは早めに専門家へ受診してみてくださいね。
今回は「疾患に気づいたきっかけのお話」をお届けしました。
※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。
必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修医:新見正則医院院長、新見正則
1985年慶應義塾大学医学部卒業。1998年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。
2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。
2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。
現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。
新見正則医院では世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬「フアイア」を使用。
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(MOREDOOR編集部)