【妊婦さんくらいお腹がパンパン!?】不正出血で病院を受診。見つかった“疾患”に「無自覚なの怖い」「甘く見たらいけない」

【妊婦さんくらいお腹がパンパン!?】不正出血で病院を受診。見つかった“疾患”に「無自覚なの怖い」「甘く見たらいけない」

生理の予定じゃないのに出血を経験したことはありますか?

排卵による出血などもありますが、中には疾患が隠れていることもあるようです。

そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。

Sさんの場合……

私の場合は、卵巣嚢腫でした。

気づいたきっかけは、生理でもないときに出血をしたこと(いわゆる不正出血)です。

なぜ不正出血を起こしたのか、その当時はわかりませんでした。

ただ、お腹が妊婦さんと同じくらいパンパンに膨らんでいたので、病気を疑いました。

どんな治療を受けましたか?

最初にかかりつけ医へ行き、お腹を診てもらいました。

その結果、「卵巣が腫れている。卵巣嚢腫だと思うからすぐに大きい病院へ」と言われ、紹介状を書いていただきました。

近隣で一番大きい隣市の総合病院の婦人科へ行き、内診、腹部エコー、CT、MRを受けました。

血液検査などすべての検査をした結果、「巨大腫瘍で卵巣嚢腫だと思うがお腹を開いてみないとわからない。卵巣がんの可能性も高いから開腹手術となります」と言われ、開腹手術となりました。

開腹手術をして、左側の卵巣を全摘出。

世の女性陣へ伝えたいことは?

卵巣嚢腫は、私のように不正出血や腹部膨満感、お腹の膨らみが出てくるまでわからない怖い病気です。

私の場合、幸いにも命は助かりましたが、このまま不正出血も何も起きず放置していたら「卵巣破裂を起こして危険な状態だった」とはっきり言われました。

大事なことは、年に一度の婦人科検診を受けることです。

読者からの感想は

『不正出血や腹部膨満感があって、それが卵巣嚢腫で早めに手術をして助かったことは良かったです。無自覚なのも怖いですね。』

『やはり自己判断で放置するのは良くないなと改めて気づきました。私はしばらく婦人科検診を受けていないので、今度検診に行ってこようと思います。』

『そんなに腹部が膨張するのは怖いです。食べた後胃下垂で割とお腹は出るタイプですが、こういうパターンでお腹か出ることがあるんですね。』

『私もよく不正出血がありますが、2~3日で落ち着くのでいつも気にしてませんでした。不正出血を甘くみたらいけないと思いました。』

など、さまざまなコメントが読者から寄せられました。

卵巣嚢腫って?

Sさんの不正出血とお腹の膨らみは、卵巣嚢腫が原因だったそうです。

卵巣嚢腫は、子宮の左右に一つずつある卵巣は通常2~3cmぐらいの大きさですが、ここに発生した腫瘍が「卵巣嚢腫」となります。

症状として、お腹が張って苦しくなったり頻尿になったりなどあるようです。
しかし、小さいうちは無症状で経過することが多いようです。

▶︎引用元:日本産科婦人科学会

皆さんも、違和感を感じたら早めに婦人科で受診することをおすすめします。


※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。
※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。
必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

監修医:新見正則医院院長、新見正則

1985年慶應義塾大学医学部卒業。1998年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。
2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。
2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。
現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。
新見正則医院では世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬「フアイア」を使用。
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(MOREDOOR編集部)